2014年8月17日日曜日

マーティン・フリーマン「リチャード3世(Richard III)」@Trafarger Studio

 現在ロンドンのトラファルガー広場前にあるTrafarger Studioで上演中の「リチャード3世(Richard III)」を観て参りました。

 主演がマーティン・フリーマン(「シャーロック」のジョン役の人)なのですが、他の方々も非常に面白い。劇場はチケット代の割にとても狭く、舞台と客席の距離が近い。さらに今回の席は舞台上にあるところを取ってしまいました。だから後日、正面からの席のチケットも取りました。(2回鑑賞) 比較してみると、舞台上からは元王の母マーガレットの演技が見づらい(正面の席から観ていると前後半とも始まる10分前から演技している!)のと、基本的に役者さんは正面に向かって話すことが多いのが難点。けれども舞台と客席の距離が近いので役者さんの表情がよく見えるのが利点。

 予習として、脚本を読んで行ったのですが、設定が1970年代の頃の英国が専制国家だったら?という設定らしく、ファッションや舞台は映画「Tinker, Tailor,Soldier,Spy」風。セリフは基本的にシェークスピアをしっかり取り入れているが、現代的要素やアレンジも含みつつまとめていました。驚いたのが、リチャードのセリフに笑う人がいること。確かに悲劇なのだけれど、リチャードの悪どいところが独白やセリフの至る所で見られ、ちょうどそのところで笑うんだよね。そういうブラックなところがブリティッシュジョークの世界なのか。それにしても、マーティンの演技って「こういう人だよなあ」と納得。良くも悪くも彼のスタイルが出ている。演技派という感じじゃなくて、彼のスタイルから役柄を演じている感じ。笑顔でサラッと悪巧みをするのがさすが。マーガレット役の方の迫力も凄い。他の方々も演技派が揃っていて、安心して鑑賞できました。

なお噂の「血糊ブシュッ」は正面中央2列目までが危ないです。舞台袖方面はあまりかからない。劇場スタッフさんが最初に「血糊が飛ぶかもしれない」と警告に来てくれていました。劇前半はあまりないのですが、後半入ったら血糊祭りでした。(笑)舞台上の席はあまり影響ないけれど、帰る時は廊下が血まみれ。(役者さんの楽屋口と兼ねている為)

演劇を学んだわけじゃないので何とも言えないけれど、いいものを見せて頂きました。


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